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さくらんぼ計算

更新日:2022年2月12日

おひさまdekiru Study だより


 算数で出てくる「さくらんぼ算(さくらんぼ計算)」をご存知ですか?

いつから始まったかは定かではありませんが、現在の小学生はさくらんぼ算を使ってくり上がりやくり下がりの解き方を学ぶことがあります。写真を載せていますのでご覧ください。



この解き方ができる子はいいのですが、学習にしんどさのある子はこの解き方では解けない場合が多いです。

なぜなら、さくらんぼ算は数の分解や合成の力が必要であり、なおかつ手順が多いためワーキングメモリ(手順を記憶しながら行動する力)を必要とする計算だからです。


数の分解や合成でつまずいているお子さんは、どうすれば10のかたまりを作れるのかが分からず、最初の手順でつまずきます。


ワーキングメモリに弱さのあるお子さんは、手順が多すぎるため、今何をしていて次に何をすればいいのかが分からなくなります。



 さくらんぼ算は、意味が分かると便利ではありますが、学習にしんどさのあるお子さんには向かない計算方法です。


さくらんぼ算は、くり上がりの計算をする一つの手段にしかすぎません。機械的に7+5=12と暗記する方が得意な子もいれば、絵を描いた方が分かりやすい子もいますし、ブロックを使ったり指を使うほうが分かりやすい子もいます。「学校でやってるから」と無理してさくらんぼ算をさせる必要はありません。さくらんぼ算がしんどい場合は学校に相談し、その子にあった計算方法で宿題ができないか検討することが大切です。


臨床心理士・公認心理師 福原華奈


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