top of page

おひさまdekiru Studyだより(R4.No.21)7月18日号

更新日:2022年8月8日






『聞こえ(聴こえ)の問題』(前編)

児童発達支援管理責任者 林 由美子


先日、姫路聴覚特別支援学校の研修に行き、兵庫県言語聴覚士会 会長の田中 義之先生の講演を聴く事ができました。


 初めは、聴覚特別支援学校の行っていることは、聾や重度難聴の児童が対象だと思っていましが、児童発達支援の専門職に聴覚障害児に関する一定の知識を提供し、聴覚検査にて後の不安を抱える家族への対応、対応できる療育機関や学校教育にての聴覚障害児支援の質の向上を目的とした研修でした。


その1.

「聴覚障害」とは?

●難聴 聾

●耳鳴り 方向感の異常。

●聴覚系の問題がある疾患、障害は多い。

●聴覚情報処理障害(難聴との合併もあるようだが、まだ不明)

●音声は聞こえているが情報は受け取れない。

●情報を覚えていられない。

これらの状態をさします。


「聴覚障害」の感覚障害について

●入力に問題がある。

●障害の状況、程度によって関わり等に大きな違いがある。

●他人には見えにくい。

●話さないと気付かれにくい。

●話しても気付きにくい。

●擬似体験が難しい。


自分の声をフィードバック出来ていない。

耳が悪いとは、内耳性難聴の方が大半を占めている。

「聴覚障害」があることに気付かれず、知的障害と間違われている子もいるそうです。


障害程度26dB〜40dB軽度難聴はリハビリ等のケアがなされていない。

小児は31dB〜より聴覚のケアが受けられる(WHO,2008)


中等度以下はフォローされていないのが現状。


「聴覚障害」の疫学

出現率 0.1〜0.2%

米国統計資料では「聴覚障害」を持つ人は

18歳以下 1.6%

18〜44歳 5.3%

45〜64歳 13.7%

65〜74歳 22.9%

75 〜   31.9%

大人になって難聴になる人多いそうです。(なんと30%以上!!)

 

HWOの世界疾病調査(2004)

成人の難聴有病率

45歳以上 男性(27%以上) 女性(24%以上)


数値を知るとかなり衝撃的でした。

自分は大丈夫かなぁ、本人は全部が聞こえてなくても、気づく事がないのですね。


特に小児期は本人に自覚はなく、

聴覚障害の発見は

●新生児聴覚検査(産科にて)

●乳幼児健康診査

●保護者、家族の気づき

●幼稚園、保育園、療育施設での気づき

●学校健診

が主だそうです。我々のような集団で多くの児童をみていると違いがわかります。






閲覧数:37回0件のコメント

最新記事

すべて表示
bottom of page